セロファン(セロハン)シートについて
今回は、フィルムシートの中でも、セロファン シート(同セロハン:以下セロファンに統一)についてご紹介させて頂きます。
≪セロファン シートって何?≫
セロファンシートとは、ドラム缶のような大きなロールや、平判と言われる大きなシートをお客様のご希望のサイズに裁断することで出来るシートです。
また、当社では、四角形、三角形、八角形、丸型、ヤッコ型など、様々な形状のシートを加工しています。
≪セロファンの種類≫
セロファンには、普通セロファン(PT)と防湿セロファン(MST)の2種類のタイプがあります。
普通セロファンも防湿セロファンも、主原料は同じパルプです。
普通セロファンは、通気性・手切れ性に優れています。
防湿セロファンは、普通セロファンにバリヤコーティングをしたフィルムです。
また、防湿セロファンは、バリヤコーティングを行うことでシール性も付与されています。
厚みについては、普通セロファンも防湿セロファンも、ほぼ同じ様な厚みになります。
セロファンの標記で「#300」とあるのは、厚みが30μという意味ではありません。
平米あたりの坪量のことを表しており、#300だと約30ℊ/㎡となります。
番手 | #300 | #350 | #400 | #500 |
厚み | 約20μ | 約23μ | 約27μ | 約33μ |
≪普通セロファンの特徴≫
普通セロファンは、英語で「Plane Transparent Paper」と言い、一般的には「普通セロファン」もしくは、「PT」と呼ばれています。
製品特徴としては、吸湿性・通気性、手切れ性などがあります。
≪普通セロファンの主な用途≫
普通セロファンの主な用途は、セロハンテープやラミネート基材、ラッピング、緩衝材(セロパッキン)、塗装時の養生用なとです。
ご使用例として、下記の灰干干物などもあります。
※出典:有限会社西出水産:「美味い干物」の条件 「和歌山の旨い干物」灰干さんまの西出水産 (sanma.co.jp)
また、最近では燻製を作る時にも使われているそうです。
≪防湿セロファンの特徴≫
防湿セロファンは、英語で「(Moisture Proof Transparent Paper)と言い、一般的には「防湿セロファン」もしくは、「MST」と呼ばれています。
製品特徴としては、手切れ性のほかに防湿性・ヒートシール性などがあります。
≪防湿セロファンの主な用途≫
防湿セロファンの主な用途は、ラミネート基材、饅頭包装などです。
≪まとめ≫
今回は、初めにセロファンシートについて、そしてセロファンの種類(普通セロファンと防湿セロファン)と厚みについて、最後に特徴や用途についてご紹介させて頂きました。
このセロファンの特徴などを詳しくご理解を頂くことで、プラごみ削減に繋がることを願いご紹介をさせて頂きました。
最後まで、お読み頂きましてありがとうございました。