セロファンとOPPの違いについて
今回は、当社のお問合せでよくあるセロファン(同セロハン:以下セロファンに統一)と、OPPフィルム(2軸延伸ポリプロピレン)の違いについてご紹介致します。
目次
≪原材料からみた、セロファンとOPPフィルムの違いについて≫
原料の違いについては、以下の通りです。
セロファンは、主原料をパルプとした生分解性のあるフィルムです。
OPPフィルムは、石油由来のナフサを主原料とした非生分解性のフィルムです。
≪セロファンとOPPの主な用途の違い≫
セロファンの主な用途は、緩衝材や折り紙などになります。
身近な例としては、果物・ハムなどの緩衝材や、セロテープです。
OPPの主な用途としては、フラワーラッピングや、野菜の袋などになります。
≪セロファンとOPPフィルムの利点≫
セロファンは、手切れ性、通気性、生分解性などの利点があります。
OPPフィルムには、引張強度が強く、耐水性などの利点があります。
≪セロファンとOPPの見分け方≫
見分け方の簡単な方法は、セロファンは火をつけると燃えますが、OPPフィルムは溶けます。
(火をつける時は、十分にご注意下さい)
その他の見分け方としては、セロファンは手で簡単に裂けますが、OPPフィルムは簡単には裂けません。
≪セロファンとOPPの標記の違いについて≫
セロファンは、普通セロファンであれば、PT#300と表記されます。
OPPフィルムの場合は、OP#30と表記されます。
このPT#300の「300」は、㎡当たりの坪量をさすのに対し、OP#30の「30」は厚みを表します。
ちなみに、PT#300の厚みは、約20μとなります。
≪まとめ≫
最後に、弊社に「セロファンの30ミクロン」で見積が欲しいと、ご依頼を頂くことがよくあります。
上述の通り、セロファンは3桁の数字標記です。
OPPは、2桁の数字標記となります。
このお問い合わせでは、セロファンとOPPのどちらをご希望されているのか分かりません。
(セロファンの30μもありますが、汎用品ではありません)
セロファンとOPPは、天然素材と石油由来の大きな違いがあります。
そのため、耐水性や耐熱性の違いなどがあります。
フィルムには沢山の種類があり、数字標記が厚みを表すものと、そうでないものがあります。
もし、用途に合ったフィルムを探すことが困難でしたら、ご使用用途やご希望の形状(袋・シートなど)を教えて頂くことで、最適なフィルムをご提案させて頂きます。
今回は、セロファンとOPPフィルムの違いをご説明させて頂きましたが、ご理解頂けましたでしょうか?
他にもご不明な点ございましたら、お問合せよりご連絡頂きましたらお答えさせて頂きます。
最後までお読み頂きましてありがとうございました。