断裁加工について
≪断裁加工とは≫
例えば50cm四方のフィルムを20cm四方に切り揃えるなど、用途に合わせたサイズに断裁することを指します。カット後のフィルムを断裁フィルムと呼びます。
≪断裁加工の手順について≫
原反ロールをタイコ式巻取り機(※)で巻き取った後、指定のサイズよりやや大きめに荒裁ちします。
荒裁ち後のシートを断裁機に入れ、指定のサイズにカットしていきます。
(※)タイコ式巻取り機とは、ロール状の原反に巻かれたフィルムやセロファン類を指定した長さに巻取りカットし、その後の断裁をし易くする装置。
≪「裁断機」ではなく「断裁機」2つの違いは?≫
裁断機と断裁機。同じ切る機械という意味ではありますが、2つには明確な違いがあります。
一般的に裁断機(さいだんき)という言葉は、布・皮革などの素材や印刷物を含む紙全般を切ったり、抜き型でプレスして型抜き加工したりする機械を指す言葉として広く使われます。
これに対し断裁機(だんさいき)という言葉は、紙やフィルム類を直線的に切る機械を指します。
当社は直線的にフィルムをカットする断裁機を使用し、用途に合わせた製品を提供しております。
≪用途と適した素材≫
カットしたシート品は防曇、抗菌、鮮度保持などの加工が可能です。
一部ではございますが、使用用途とそれぞれの素材や加工などをご紹介していきます。
【お弁当フィルムシート】
素材:食品OPPシート
加工:抗菌効果
【ケーキフィルム】
素材:食品用PETフィルム
加工:抗菌効果
【野菜、果物のフィルム】
素材:食品用OPPシートを使用
加工:防湿、有孔、テープ付き、商品名や産地表示の印刷
【和菓子(お饅頭、どら焼きなど)包装】
素材:食品用防湿セロファン
加工:抗菌効果、商品名の印刷
【キャンディー包装】
素材:セロファン、PET
加工:殺菌効果、商品名や意匠の印刷、アルミの貼り合わせ
当社の断裁フィルムは0.01mmよりサイズ設定が可能となっており、畳一畳分の大型サイズから切手程度の小型サイズまで対応可能です。
サイズはもちろん、形や加工などの相談も承りますので是非ご相談くださいませ。
≪まとめ≫
今回は断裁加工についてご紹介いたしました。
断裁加工とは「直線的に切る」ことを意味する「断裁機」にフィルムシートをセットし、カットしていくことを指します。同じ切る機械として裁断機がございますが、こちらは曲線や型抜き加工を行う機械のことを指します。似たような呼び名の機械同士ですが、2つにこのような違いがあることをご存知でしたでしょうか?
当社の断裁フィルムには防湿や抗菌などの機能的なものから、商品名や産地、意匠の印刷まで、幅広い加工を施すことが可能です。
サイズは大きいもので畳1畳分から、切手ほどの小さなものまでご希望のサイズで承ります。
前途の加工やサイズだけではなく、金型を使用した型加工も可能ですので是非ご相談くださいませ。
最後までお読みいただきありがとうございました。