セロパッキンのメリットとデメリットについて
今回はセロパッキンの様々な特性についてご紹介します。
メリット、デメリットを理解した上で使用することで適切に扱うことができます。
目次
≪セロパッキンを使うメリット≫
①環境にやさしい天然素材
②果物にとって一番やさしい緩衝材
③廃棄物の削減
④廃棄コストの削減
①環境にやさしい天然素材
木材などの植物を原料とした生分解性のパルプが主原料となっており、天然素材の環境にやさしい緩衝材です。
②果物にとって一番やさしい緩衝材
セロパッキンは非常に紙に近い素材で出来ており、透明かつ吸湿する性質により、乾燥しすぎずに蒸れ難い効果を持っています。
また、フワフワとした緩衝力がありつつもフィルムの適度な硬さが、果物を傷や擦れなどから防止できる点が、他の緩衝材とは違い果物にとっての理想的な緩衝材となっています。
③廃棄物の削減
セロファン原紙を指定サイズに再加工する場合、スリット耳が発生します。
そのスリット耳は通常廃棄されますが、当社ではそのスリット耳を使ってセロパッキンを製造しているため、廃棄物削減に繋がっています。
④廃棄コストの削減
セロパッキンは、セロファン100%の原料で作られています。
パルプが原料のセロファンは製造工程で繊維性を無くしており繊維の再結合が不可能となっており、古紙としてのリサイクはできないため、一般可燃物として処分されます。
そのため、産業廃棄物としての処理や、一般家庭ゴミの分別手間が不要となりますので、ご使用後の廃棄に対する心配がいりません。
≪セロパッキンを使うデメリット≫
①保管に注意が必要
②目分量での使用
③フィルム(石油由来)と誤解される
④購入先が少ない
①保管に注意が必要
温度・湿度・日光などが品質に影響を与えますので、注意が必要です。
セロファンの特徴の一つである吸湿性によりボリュームや質感が変化することが懸念されますので、一定の温度・湿度の環境での保管が求められます。
また、変色を防ぐためにも直射日光を避けて保管し、残りは防湿性の高いフィルムケース等に再包装して保存することをおすすめします。
②目分量での使用
セロパッキンは、袋から取り出して少しほぐしながらお使いいただいていると思います。その際、必要な量はどのようにして決めておられるでしょうか?
前途でも記載したように、その日の環境により同じグラム数であってもセロファンの吸湿量でボリューム感に差が出てきます。そのため、決まった重量ではなく目分量での使用が必要となります。
重ねてになりますが、温度や湿度の極端な変化がある場所でなく、ある程度一定の温度・湿度の場所に保管していただければと思います。
③石油由来のフィルムと勘違いされることが多い
いわゆる、紙と同じような素材のパルプが透明になるという発想がなく、石油由来のフィルムと混同される場面が多く見受けられます。また、安価な石油由来のフィルムに対してセロファン自体の汎用性が低いのも誤解される一つの原因かと存じます。
④業者を通じてしか買えない
セロパッキンは、一般流通品では無い為、ホームセンターや雑貨店での販売を見かけることはほとんどありません。
その為、お近くの包装資材店が主な販売ルートになります。一部インターネットでの販売もされていますが、全流通量の95%以上は包装資材専門店から販売されています。
余談ですが、この記事をお読み頂いている方の中でも、初めてセロパッキンをご購入されて届いた大きさに驚かれた方も多いのではないでしょうか?
≪まとめ≫
今回はセロパッキンのメリット、デメリットについてご紹介いたしました。
セロパッキンは生分解性のあるパルプを主原料としており、スリット耳より製造をしているため産業廃棄物の削減に繋がっています。また、一般ごみでの処理が可能なので廃棄コストも最小限に抑えられることができます。天然素材を使用した原料、製造、廃棄までを配慮したサステナブルな製品といえるのではないでしょうか。
長所の一つである吸湿性が保管の際に注意が必要などの点はありますが、ふんわりとした柔らかい緩衝力と適度な硬さを備えることにより繊細な果物にとって大変理想的な緩衝材なのがうかがえます。
もちろん、果物だけではなく雑貨や陶器、化粧品等にもお使い頂けます。
セロパッキンの特性を改めて見直し、SDGsの観点からも、繊細な果物にとっても理想的な緩衝材だなと再び実感いたしました。
ぜひ一度お手にとってその良さをお試しいただければと思います。
ご希望の指定量もご注文いただけますので是非ご相談くださいませ。
最後までお読みいただきありがとうございました。