OPPフィルムの断裁加工について
今回は、OPPフィルムの断裁加工についてご紹介致します。
目次
≪OPPって何ですか?≫
OPPとは、主に石油由来の原料を主原料として作られた二軸延伸ポリプロピレンのことで、縦と横の2方向に延伸したフィルムのことです。
近年では、バイオマス原料を一部配合したOPPフィルムも開発されています。
※出典:バイオマスOPP:王子エフテックス㈱AlphanG (ojif-tex.co.jp)
≪OPPフィルムの種類≫
OPPフィルムには、汎用グレードと防曇タイプ、ヒートシールタイプなど様々な種類があり、用途に応じたフィルムグレードがあります。
一般的によく目にするものでは、ホウレンソウなど野菜を包む防曇タイプや、お花の包装に使われている一般タイプ(帯電防止)があります。
また、フィルムの厚みは、20μ、25μ、30μ、40μ、50μ、60μが一般的な厚みになります。
≪OPPフィルムでよくある間違い≫
OPPフィルムでよくある間違いの1つが、セロファンとOPPの間違えです。
実際に当社へお問合せを頂いた内容を確認しますと、明らかに用途とご要望の内容に合わないことがあります。
例えば、花束用途で検討させているのに、耐水性の無いセロファンで依頼を頂くことなどがあります。
ちなみに、花束用途ではよほどのことが無い以外は、セロファンよりOPPが使われています。
ぜひ、お問合せをされる場合がありましたら、問合せをされる方へ、用途なども併せてお伝えすることをお勧め致します。
セロファンとOPPの違いについての詳しい説明は▶こちら
≪OPPの特徴≫
OPPの特徴は、透明度と光沢感、そして耐水性がある張りのあるフィルムです。
また、燃やしてもダイオキシンが発生しない環境に易しいフィルムです。
使用可能な温度が-50~120℃迄の間でお使い頂けますので、幅広い用途でのご利用できることが大きな特徴となります。
≪OPPシートの加工例≫
当社のOPPシートの加工でよくあるのは四角形ですが、三角形・丸形・八角形・台形・ヤッコ型など、様々な形状のシートも制作しています。
また、OPPシートの大きさでは、オーダーメイドで最大1000×1800ミリから10×50ミリのサイズまで、ご要望に応じた様々なサイズの物を、必要な枚数で加工しています。
また当社では、お客様のこんな形が出来たら良いなと思うような物も、実現できるように日々チャレンジしています。
ぜひ、今まで諦めていたようなサイズ、材質・形状などがありましたら、ぜひご一度ご相談下さい。
≪OPPシートの主な用途≫
OPPシートの主なご使用例としては、花束のラッピング、ケーキの周りの乾燥防止用フィルムや、弁当の蓋にソースやおかずの接着防止にお使い頂いています。
他には、工業製品のギズや汚れ防止、印刷の転写など様々な用途でお使い頂いています。
≪OPPシートの品質管理について≫
当社のシート加工では、国産フィルムメーカーの製品を主に提供しています。
その為、食品から電子部品関係まで、幅広く安心してお使い頂いていますので、各種の物性調査についても対応をさせて頂いています。。
また、『原紙ロットからのトレサビリティ管理』をしていますので、万が一製品に不具合があっても、フィルム原紙の製膜工程からの原因追及が出来る体制をとっています。
ここまでの管理は、当社以外で無いとお聞きしています。
≪まとめ≫
今回は、OPPシートの断裁加工についてご紹介致しました。
OPPフィルムは、石油由来で安価なフィルムの為、幅広い場所でお使いを頂いています。
近年では、OPP素材の断裁フィルムだけでなく、環境問題への高まりからバイオマス配合フィルムのお問合せや、パルプからできたセロファンフィルムに対する再認識の高まりも見せており、それらの環境配慮フィルムの加工要望も多数頂いています。
断裁加工においては、よくある四角形のシートだけでなく、八角形・丸形・ヤッコ型など、様々な用途に合ったご希望の形状への抜き加工も提供させて頂いています。
納期については、最速のご要望では当日出荷対応もしています。
そして、他社に無い特徴としては、『原紙フィルムのトレサビリティ管理』です。
これは当社がご提供する製品は、最終ユーザーに向けて中間業者とのバトンリレーと考えています。
私たちのご提供した製品は、お客様からその先様へと信頼の輪が広がる一助と信じて、日々研鑽することでお客様も私共も、共に喜び続けられると信じています。
この信頼関係の輪が、弊社の理念である『昨日よりも今日、今日よりも明日、いつ振り返っても今が良いと思える、会社と社員の物心両面の幸福を追求する』だと考えています。
私どもは、皆様とこの思いが共感できる関係を目指して、日々『こんな形が出来たら』を実現する企業として、今日も心をこめて製造しています。
ぜひ、皆様のお困り事や諦めていた事など、何でもいいのですのでご連絡頂けたら嬉しいです。
最後まで、お読み頂きましてありがとうございました。